現在、エイズの主な感染経路は性行為です。
無防備な不特定多数の人との性行為を避け、コンドームを使用し、エイズの感染を予防しましょう。
エイズとは?
「エイズ」は、「ヒト免疫不全ウイルス(HIV)」というウイルスに感染することで、外部から侵入した細菌やウイルスなどから身を守る免疫システムが破壊されてしまう病気です。その結果、健康な人なら感染しないような「カンジタ症」などのさまざまな感染症や、「エイズ脳症」などの病気が引き起こされます。
エイズの感染源は?
HIVは、白血球の一種である「リンパ球」の中に潜んでいます。したがって、リンパ球を多く含む、血液、精液、膣分泌液、母乳が感染源となります。
感染経路は?
- 性行為による感染
- 精液や膣分泌液を介して、あるいは、出血を伴うような性行為による感染です。異性間、同性間にかかわらず、エイズの感染経路としてもっとも多いものです。
- 血液からの感染
- 輸血、注射器の共用、臓器移植などが感染経路になります。現在、日本では、医療用血液は厳しいチェックが行われており、注射器(針)も使い捨てですので、感染の心配はほとんどありません。
- 母子感染
-
- 胎盤を通じて感染する場合
- 出産時の出血によって感染する場合
- 生後の母乳を通じて感染する場合
の3つの経路があります。
WHO(世界保健機構)の報告によると、HIV感染者の母親から生まれてくる赤ちゃんが感染する可能性は30%と言われています。ただ、「帝王切開で出産する」「母乳を与えない」「感染している妊婦にエイズの治療薬を投与する」などで、母子感染率を下げることができます。
早期発見・早期治療が重要です
現在では、HIVに感染しても、治療により、エイズの発症を予防する、あるいは発症を遅らせることが可能になっています。 早期に的確な治療を効果的に受けるためにも、感染の有無を確認しておくことが重要です。
こんな行為ではエイズはうつりません
涙、汗、睡液、尿などを通じて感染することはありません。
従って、
- 排泄物や便器に触れても感染しません
- 手に触れたり、つり皮や手すりに触っても感染しません
- お風呂やプールではうつりません
- 食器やタオル、ハンカチの共有ではうつりません
- キスは、傷がつくほど激しいものでなければ大丈夫です
性行為による感染防止するために
- 不特定多数の人との性交渉は絶対に避け、信頼できるパートナーに限るようにしましょう。
- コンドームを必ず使用しましょう。射精の直前だけでなく、性行為の始めから終りまで正しく装着することが肝心です。
- 積極的にエイズの検査を受けましょう。エイズに感染する危 険のある行為をした場合は、思い当たる日からHIVの抗体 ができる3ケ月以降に検査を受けてください。